
そろそろ今年もジメジメ季節がやってきますね。
今日はFPの家の換気と結露のお話をさせて頂きます。
住宅の換気と結露には密接な関係があるんですよ。
家の結露を、2つに分けて説明いたします。
1つ目は、目に見える、ふき取ることのできる室内結露。
2つ目は、目に見えない、壁の断熱材に発生する結露。
目に見える室内結露は、窓ガラス、家具、タンスの裏側、
下足入れに発生し、放っておくと、黒カビが発生し、
病気の原因になりますよね。
それと目に見えない壁の中の結露は、家を腐らせる原因となり
もちろん人の健康に影響します。
FPの家は目に見えない壁内結露に対して無結露50年保証書を発行しています。
これまでに僕が見てきたFPの家の結露についてはお伝えさせて頂きます。
目に見える室内結露の発生には、必ず原因があり解決しました。
例-1 完成お引き渡し後まもなく、TVの下にTVの形に黒いカビが発生。
原因 24時間計画換気の外部総排気孔に防虫用のメッシュがついていました。
即、バリっとメッシュをはがしたところ、TVの下の黒いカビがスーッと消えました。
このことは、換気不良に依り、TVの下に空気のよどみが発生したことを知りました。
例-2 完成見学会の会場で和室、
和障子の裏側のペアガラスの下部にくもり(水滴の初期)を発見。
原因 24時間計画換気のスイッチがOFFになっていました。
即、ONにしたところペアガラスのくもりが消えました。
これはとても貴重な体験でした。
和障子の裏側とペアガラスの間に空気が閉じ込められている為
結露が発生しやすい条件がそろっていました。
理想は、和障子も押し入れの襖なども常時スキ間を開けておくこと
をお勧めしています。
例-3 完成入居1年後に1階寝室のベッドの下にベッドの型なりに結露、
黒カビが発生。
原因 閉じているはずの2階の天窓2台が開いていた。
完全に閉じていなかった為手をかざすとシューっと外気が流れ込んでいました。
即ピッタリ閉じたところ、1階のベッド下の黒カビの発生は止まりました。
黒カビの発生は、結露の発生ということですね。
この事例は、とてもおもしろい事例でした。
お客様のところへ呼ばれて原因を調べていて、
まず、24時間換気は稼働している、各換気孔からは新鮮空気が入ってきている。
窓サッシも何度見ても全て閉まっている。2台の天窓も見たところでは、
閉まっている…。ここで天窓のハンドルは「しっかり手でひねって閉じる」という特徴を思いつきました。
お客様にお話しを伺ったところ、「以前、親戚の方に留守番をしていただきました。
その時に天窓を開閉したと思います。」というお話でした。
この例はとてもおもしろい事例で僕自身も高性能住宅造りに大きな自信になりました。
換気には、1つの原則があります。
24時間計画換気とは、新鮮空気が定量入ってくるだけではNGなのです。
流入と流出に依って一定方向に空気の流れの道、
風連0.015m/sで移動が必要となります。
換気ファンのモーター容量は一定ですので、
一定量の新鮮空気が部分的によどむことなく入れ替わることに依って、
室内の目に見える結露の発生がなくなると思います。
例-4 浴室の水濡れ、水垢の発生について
原因は、浴室はご家族がお湯を掛けて濡らして使用する場所ですから、当然と言えば当然と言えますね。
FPの家の24時間計画換気は、浴室の排気量を30㎥/時とし、
かつ、夜間の就寝時に入口ドアを少し開けておく様にしていただきますと、
乾きがハッキリ違いますね。
ただし、気を付けていただくことは、浴室の窓を開け放しは厳禁です。
何故でしょうか?
お分かりと思いますが浴室の窓から夜間外気が30㎥/時流入している間は
他の室内に各換気孔から新鮮空気の流入不足となり結露の発生が起こります。
以上ありがとうございました。高性能住宅っておもしろいですね。